水制度に関する視察(福井県大野市)
こんばんは。
小林鷹之です。
連休の合間の平日。
朝の駅頭活動では、普段と変わらずお勤めされている方の姿を数多く目にいたしました。
ご苦労様です。
さて、永田町はと言いますと、総理や各大臣をはじめ、海外出張される方が多いこともあり、私が所属している委員会は大型連休が終わるまで開かれません。
そのため、昨日は、超党派の水制度改革議員連盟に属する6名の議員で福井県大野市に視察に行ってまいりました。
私は所用の為、日帰り。
「水?」
と疑問に思われる方も少なくないと思います。
確かに、日本では、蛇口をひねれば、いつでもどこでも、きれいな水が出てきますから、水の重要性や稀少性についてあまり意識することはないかもしれません。
しかし、世界規模で見ても、日本国内だけを見ても、水は絶対的に「不足」しています。
その中で、
循環型社会を構築するという環境的な見地、
外資から我が国の水源を守るという安全保障的な見地、
そして、我が国が世界に誇る技術(特に、「膜技術」)をいかにして世界に売り込み、また、
2025年には100兆円を超えると言われる世界の水ビジネスに攻勢を仕掛けるか、というビジネス的な見地、
から政治や行政が真剣に取り組まなければならない課題であると私は考えています。
実は、この水をまつわる行政は、国レベルでは、下水道は国交省、上水道は厚労省、農業用水は農水省、工業用水は経産省、水質汚濁の防止は環境省等々、縦割り行政の弊害が顕在化しています。
その中で、水制度に関する基本法がないため、各自治体は条例で個別に対応しなければなりません。
こうした状況を受け、水制度改革議員連盟を中心に、「水循環基本法」を近々、国会に提出する予定です。
今回、視察した大野市は、水を大切にする伝統、文化、制度を有する数少ない自治体です。
ご案内いただいた水環境ネットワークの皆様、岡田市長を含めた大野市役所、市議の皆様方からは、多くのことを学ばせていただきました。
これからも、水問題について、しっかりと取り組んでまいります。
地下水の水位を上げる役割を果たしています。
430年前から存在する背割り排水(下水)。
中川俊直議員と。
九頭竜川にて。水力発電用の大量取水のため水位は低い。
中川郁子議員と。
清水にのみ生息するイトヨ。
大野市名物の醤油かつ丼。




